「粛粲寶」と画号を定めた日付が記されている仏像
粛粲寶ってほとんどの人がまず読めませんよね(;´Д`)
「粲」の字をしばしば『愛燦々と~♪ 』(美空ひばり)の「燦」の字と書き間違っているのを見かけます。
「しゅくさんぽう」の読みも、「しょくさんぽう」と誤記されていたりもします。
中国の方ですか?ともよく聞かれます。
中国の古典から選んだ画賛をよく書いておられるので、余計にそう思われるのでしょうね。
私も最初はそう思ったもので(^^ゞ
NSG美術館のオープニングセレモニーの時に、粛粲寶唯一の弟子であり互いに知友と認め合った中山青空子様より「粛粲寶」と画号を定めた日付が記されている記念的仏像を寄贈して戴きました。
ホント、凄いお宝なのですよ!!
この仏像は粛粲寶が3年ほど寄食生活をした奈良の喜光寺金堂の古材に自ら彫った観世音菩薩なのであります。
像の裏には自ら記したお経と共に「粛粲寶」の画号が書かれており、それまで色々な画号で絵を描いてきましたが、この昭和29年9月12日こそが「粛粲寶」誕生の日であり、この画号に定めてからは生涯変えることはありませんでした。
「粛粲寶」の画号の意味は、「心を引き締め、真摯に絵を描くことによって、白いお米が沢山食べられるように」との祈りを込めたものであろうと中山青空子様から伺っています。
それぞれの字の意味を調べてみました。
「粛」心・規律などを引き締める。慎む。身が引き締まるほど厳しい。
「粲」よくついて白くした米。
「寶」大事なもの。有用なもの。たから。
色々と勉強になりますね!
この仏像も勿論、展示してありますよww
詳しい解説も付けてありますし。。。
粛粲寶の絵をご覧になった方からは
「こんなにも心が癒される絵を描く人がいたんだ・・・」
等の嬉しいお言葉を頂戴しています。
日本画といっても堅苦しくなくって絵手紙みたいでもありますよね~~
暑い夏には、心に一服の清涼剤を(!?)と云う訳で。。。
是非お気軽にNSG美術館に足をお運び下さいね!!