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2016/10/26

歌舞伎座英語版プログラムに粛粲寶の絵が使われていました その4

イベントのブログアップが挟まりましたが、歌舞伎座英語版プログラムの続きを再開しますね。

その4は一気に3号分の掲載です。

理由は、、、と云うと広告がこの3号分のみ一緒のお店だからです。

 

 

KABUKI PROGRAM 19649月(画題:不明)

 

表紙のみ タイトル等不明(多分1964年9月)

 

実は、この号のみ表紙しか残っておらず、9月号ということしかわかりませんでした。

ところが、手掛かりは広告の方にありました!!(広告の説明に書きますね)

 

絵は青々とした富士山に雲。

 

【画賛】

秋富士耳孤鶴能如起雲遠置久 風生句意

 

「秋富士に孤鶴のごとき雲をおく」

富安風生の句で、絵と句がまさに一体となっているように感じますね。

 

【サイン】粛生

珍しく落款が捺されていません。この号以降は、すべてサインとなっています。

 

広告は天ぷら松風さんではなくなりましたね。

エッフェル塔に雲がちょこっとかかっています。

エッフェル塔の左上に赤鉛筆で割り算が書かれています。

どう考えても粛粲寶自身がつい書いてしまったものなのでしょうね(^^;)

何しろ、この一連の資料の凄いところは、粛粲寶自身の保管品であるという事なのであります◎

 

 

東京会館内のイル・ド・フランスというフレンチレストランの広告だということはすぐにわかりました。

しかし調べていくと、東京五輪を機に東京を訪れる人々に本物のフレンチを広めたいと考えたフランス政府は、東京会館に白羽の矢を立てたのだそうです。食材は勿論、壁紙やシャンデリアに至るまで本場から輸入し、期間限定(1964年9月~)で営業をしたとのことです。

それで、この号の年度が判明したという訳なのであります◎

このようなフレンチレストランの広告が、歌舞伎座の英語版プログラムに掲載されたというのもうなずけますよね。

建物のイラストは東京会館が提供したものと思われます。建物は東京会館の旧本館です。現在東京会館自体は建替中で、2018年に新装オープンするそうです。次の東京オリンピックに向けての建替なのでしょうね。

 

ちなみに若かりし頃に、東京会館での友人の披露宴に招かれたことがあります。それはそれは素敵なフレンチがサーブされましたよ(^^♪

日本の方も外国からの旅行者も、このレストランで本格フレンチに舌鼓を打ったことでしょうね!

 

 

KABUKI PROGRAM 196410月(Harvest

 

KABUKIPROGRAM 1964年10月 (Harvest)

 

Harvest-収穫って意味ズバリでしょうね。

スズメと菊の花と・・・それと、ガマの穂でしょうか?ガマの穂はすっくと立ちあがっているイメージなので、違うものかもしれません。

秋の収穫と云うとやっぱりお米です。粛粲寶流の稲穂の描き方かもしれませんね。それにお米にスズメは付き物ですから。

 

≪2017.3.15 加筆

中山青空子様より、ガマの穂でもお米の稲穂でもなく、これは粟の穂ですと連絡が来ました。

恥ずかしながら、粟の穂って見たことがありませんでした。見えていても知らないからわからなかったのかもしれませんが。

粟は粟餅に使う粟のことですね。お知らせ戴き有難うございました。≫

 

1964年の10月は東京オリンピックの月ですね。10月10日が開会式で、それで「体育の日」となった訳ですから。

もっとも近年の体育の日は10月の第2月曜日に変更されてしまいましたけど。

 

【画賛】

黄をもつて一望を刷き秋深し 風生句意

 

こちらも富安風生の句です。

 

【サイン】粛

 

東京会館内のイル・ド・フランスというフレンチレストランの広告は先月号と全く同じ絵柄なので省略します。

 

 

 

KABUKI PROGURAM 196411月(Early winter

 

KABUKIPROGRAM 1964年11月 (Early winter)

 

初冬という題ですね。確かに11月も後半となると秋というより冬の始まりという感じになりますよね。

 

山に鳥。茶・藍・黒の3色使いが晩秋や初冬の感じを出しています。

 

【画賛】

山閑(しず)か枯葉幽かに鳴るがゆゑ 風生句題

 

いつもと同様に富安風生の句となります。

 

【サイン】粛

 

東京会館の期間限定レストランのイル・ド・スランスの広告はセーヌ川の向こうに小さくエッフェル塔です。

粛粲寶ぽくなくて、この広告の絵は本当に粛粲寶?という気もするのですが、粛粲寶は日本画の前に油絵も描いていたのですよ。帝展(今の日展ですね)も2度入選を果たしております◎

 

 

中山青空子様、貴重な資料を有難うございます。

まだ他の号がありますので、続きますので愉しみにしていて下さいね◎

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